たけむらみかバイオリン教室(滋賀県大津市)の竹村です。
 
 
来月末の発表会、今回は大人の生徒さんもずいぶん増えたので、人の部を新設し、皆さんに参加をお声がけしてみました。
 
アンサンブル中心の発表会ということもあるのか、シニアの方10名が参加してくださることになりました!
 
その中で、もう10年以上通ってくださっている40代女性Fさんが、
「ソロをやってみます!」
と言われ、意欲的に練習に取り組んでおられます。
 
元々、小さい頃にバイオリンを習っておられたので、発表会という舞台はある程度経験がおありなのだと思いますが、
当教室、今まではジュニア中心の発表会だったのですが、シニアの方も多数参加されると知り、10年以上の成果を披露してみたい、と思われたのでしょう。
 
10年…考えれば本当に長い時間です。
月に2回のペースで細く長く続けてこられました。
その頑張りには頭が下がりますし、発表会でソロを弾こうという勇気、私まで気持ちが引き締まります。
 
今回は、クライスラーのテンポ・ディ・メヌエットを演奏されます。
 
この曲は、18世紀に活躍したイタリアのヴァイオリニストで作曲家のプニャーニの様式による…と副題がついています。
 
曲自体はそんなに難しいものではないのですが、
古典派時代の貴族たちの優雅なステップをイメージして、
出だしから美しく輝かしい音でメヌエットの雰囲気を出さないといけません。
最初の四分音符3つ…音符一つにでも勢いがないと平坦すぎて重たくなってしまいます。
 
途中の、軽やかにスキップするような付点のリズム。
この付点の音符も、なかなか軽やかに聴こえてきません。
弓の弾く場所を変えてみたり、自分がスキップしているイメージをしたりして練習してもらっています。
 
 
「一つのことを考えると音程が外れてしまったり、自分では弓の使い方を注意しているつもりなのにできていなかったり…。本当に難しいです。」
 
とおっしゃいます。
 
でもこうやって目標に向かって目的を持って練習するということは、バイオリンだけでなく何事にも通じる事ですが、
やった分だけ上のレベルに達することができるということ。
 
毎年、発表会前は私も生徒さんも大変ですが、
確実にみなさん上達されるのですよね。
 
あと1ヶ月と少し、生徒みなさんのサポートを頑張ってしていこうと思っています。
 

 

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