たけむらみかバイオリン教室(滋賀県大津市)の竹村です。
6月の終わりに、年少さんのSくんが体験レッスンに来てくれました。
当バイオリン教室は、概ね4歳から受け入れていますが、目安は、
・話を聞くことができる
・質問に答えることができる(うん、いいえ、の首振りだけでもOK)
・5分程度で良いので、楽器を構えて立っていることができる
です。
3歳でも上記ができる子もいれば、5歳でも難しい子もいます。
Sくんは9月で4歳になるそうですので、上記目安に当てはまるかどうか、私も楽しみにお待ちしました。
さて、体験レッスン当日。
家で遊んでいるという1/16のバイオリンを持って、ニコニコと来てくれました。
コロナ禍で、感染予防のためにマスクは必須ですので、私は初対面でもマスクをしたままです。
お母様によると、マスクを怖がる…ということでしたのでちょっと不安でしたが、
目線をあわせてゆっくり話かけていたおかげか、泣いたり固まったり…ということはなく、家でやっているとおりにケースからバイオリンを出して見せてくれました。
ですが、初めての家に来て初対面ですので、
「名前を教えてくれる?」
と聞いても答えられずにお母様の背中に隠れてみたり、
「バイオリンを持って一緒に音出してみようか」
と言っても、ゴロンとひっくり返ってみたり、
お母様がいろいろ促しても、まだまだしっかり立ってジッとしていることはできなかったです。
しばらく様子を見ながら、
「幼稚園は楽しい?今日のお弁当は何食べたの?」
などと話しかけていると、慣れてくれたのか少し会話ができるようになってきました。
あと半年くらい待ってからお越しいただこうか、と思いながらお母様とお話ししていくうちに、
お母様がバイオリン経験者という事がわかり、
お遊びからバイオリンに親しんでいってほしい、というご家族のお気持ちと、
お母様のお家でのサポートも期待できるとわかったので、
最初は20分レッスンから、音符を覚えたりリズムで遊んでみたり、バイオリンを弾くこと以外のソルフェージュやリトミックなどを取り入れて遊び感覚で来ていただきながら、
バイオリンを構えて立つ…というところへ少しずつ導いていく事から始めていくことにしようと思いました。
Sくんとも、まだまだ会話として成り立つところまではいきませんが、
バイオリンを自分から準備する様子を見ていると、バイオリンが好きなんだろうなという気持ちは伝わってきました。
その今の気持ちを大事に育ててあげたいと思います。