たけむらみかバイオリン教室(滋賀県大津市)の竹村です。

 

今夏は、小学1年生から4年生の生徒5名が、初めてコンクールに挑戦しました。
京都子供のためのバイオリンコンクール。
35回を迎える歴史のあるコンクールです。

 

私は、コンクールにそれほど積極的ではありません。音楽は競争ではないので、優劣がつくのを好みません。でも、コンクールに出るという事で一生懸命練習する…その過程は、バイオリンの上達において必要な時期があると思っています。

 

4月になってから、コンクールに出てみる?と声をかけた時、

「コンクールなんてとんでもない!」

とおっしゃった保護者の方もいらっしゃいましたが、
意外にも子供たちが、

「コンクールに出る!」

と意欲的で、
出る!と自分から言ったからには頑張るぞ!
という気持ちが毎回のレッスンに現れていました。

子供のヤル気に押されて、保護者の方々もおウチでの練習に深くかかわって下さり、
コンクールまでモチベーションが下がらないように、曲をお話仕立てで考えてみたり、楽譜に色をつけて練習したり、
コンクールとは別の曲も弾きながら、飽きないようにしてみたりと、
それぞれ工夫して、親子で懸命に取り組んでくださいました。

一つの曲を数ヶ月かけて仕上げるという作業は、年齢の低い子にとっては中弛みもするし飽きるし、なかなか大変です。
ですが、コンクールという目標に向けて、少しずつ丁寧に積み上げていく工程を、親御さんも大変だったと思いますが楽しんで取り組んでくださった事がとても嬉しかったです。

コンクールが近づくにつれて、子供たちは目に見えて成長しました。
たくさんたくさん練習したおかげで、
自信を持って演奏する事ができました。

小1のSくんは、コンクール前までのレッスンでは、集中力が長続きせず、すぐにダラダラとうわの空になっていましたが、
コンクールが近づくにつれ、これまでとは打って変わって、40分のレッスンをしっかり話も聞いて、集中できるようになりました。

同じく小1のRちゃんも、集中力が持たずに30分レッスンにしていましたが、
コンクールが近づいてくると、知らぬ間に40分レッスンになっていました。
コンクール前に体調を崩してしまい、レッスン回数も少なかったのですが、おウチでのお母様のサポートが素晴らしかったのでしょう、最後の最後にメキメキと上達しました。

小2のHちゃん、とても勘が良く自然と音楽を作ることができます。
口数が少なく意思の疎通に困ることもありましたが、コンクールという目標ができたおかげで、もっと練習したい、こう弾きたい、と言う意思を見せてくれるようになりました。

同じく小2のRちゃん、コンクールに出られるかな、と1番心配した生徒ですが、元々、しっかり音が出せましたし、おウチでしっかり練習すればいける!とお母様の強力なサポートに賭けました。
結果、信じられない程の素晴らしい演奏を披露してくれました。

小4のMくん。これくらいの年齢になると、演奏にかなり実力の差が開いてきます。
しかし、とても素直で理解力もあり、コツコツと毎日練習すれば、大舞台でも恥ずかしくない演奏ができる!と出場を勧めました。
ご家族のサポートも素晴らしかったです。頑張って練習したビブラートもギリギリ間に合って披露することができました。

ステージに上がる直前に、ここまで頑張ったご褒美の品と、それぞれに一言ずつ書いたメッセージを渡しました。
みんな、そのメッセージをお守りにしてステージに上がってくれていた、と後から知り、とても嬉しくなりました。

演奏後は、みんな、やり切った清々しい顔をしていました。

「緊張した。でも楽しかった!」

口にした言葉は同じでした。
一つの目標に向かってやり遂げる大切さを、今回バイオリンを通して感じてくれたと思います。

 

結果は…。

銅賞+指導者グループ賞1名
銅賞 4名

 

コンクールという大舞台、全国の同世代の子たちも頑張っている姿を間近で見て、

「これからももっと頑張る!」
「難しい曲に挑戦する!」

と宣言してくれたので、また来年に向けて一歩ずつ進んで行こうと思います。

 

さあ次は、全日本ジュニアクラシック音楽コンクールに挑戦中の小学4年生のYちゃん。予選、本選を通過、なんと!9月5日に開催される千葉県での全国大会に出場が決まりました。頑張って欲しいです。

 

 

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